夏目友人帳
夏目友人帳 続・夏目友人帳
夏目友人帳・参 夏目友人帳・肆
妖しと人間のかかわりを友人帳がつなぐ、後世に残したい現代の童話

今まで紹介してきた作品の中でも私の中では異質の作品です。
私が見たいというか、この作品は後世に残したい作品です。もしこれを何処かになくしてしまったら、永遠に後悔してしてしまうというぐらいの作品です。妖怪 を扱った作品ですので怖い話かと思うと、半分くらいのラストシーンでは、いつも人の優しさに触れ泣いてます。
私は涙腺が弱いので特に大変です。この作品は、自分より子供に、子供よりも孫に見せてあげたい作品だと思ってます。
妖怪を通して人と人との係わりを感じることが出来ると思うし、人種差別の問題も解消出来るのでは、と考えさせる内容でもある。

ストーリは、あやかし(妖怪)が見えることで嘘つき扱いを受け、人が嫌いになってしまった少年(夏目)が、やさしい藤原家に引き取られたが、心配をかけま いとあやかしが見えることを隠そうとしていた。この少年は祖母の残した友人帳というものを持っていたが、ある日、この少年はマダラというあやかしと出会い 友人帳の秘密を知ることになる。
友人帳とは、祖母、夏目れいこが、打ち負かしたり、友達になったりしたあやかしの名が記されていて、その名前を呼ぶとあやかしは、持ち主に逆らうことが出 来なくなるというもので、あやかし達はこれを手に入れようとしたり、名前を返してほしいと思い狙っていた。
少年もれい子も、目に見えない強い力を持っているが、孤独であった。玲子は将来自分の血を引く霊力の強い子孫たちが、自分と同じ孤独を味合わないように、友人帳を残したのかもしれない。
少年は、あやかしに対しても、人に対してもやさしい気持ちで接し、そのやさしさを伝えながら自分も更にやさしくなって行く。あやかしとの戦いもどきどきするが、夏目のやさしい気持ち(他のために働く)があやかしや周囲の人々に伝わっていく様にすばらしい感動を覚える。
ギャグ的な要素も多く特に夏目とにゃんこ先生(まだら)の掛け合いは秀逸である。
マダラは、本来犬か狼のような姿をしているが、実体化すると置物の招き猫のような姿になる。不細工でラブリーなおやじ猫だが、あやかしの間では、相当名の あるあやかしのようだ、マダラは、夏目の用心棒として、夏目の死後は友人帳を譲り受ける約束の下、夏目についてきているという事だが、実際には夏目と係 わっている間に、夏目を好きになってしまっているようだ。これはマダラだけではなく多くのあやかしや、人間たちが、夏目の優しさに引き寄せられ、集まって くるようになる。
自分のことより他のためにいきる人には何故か引力が働くのだろうか?

くどいようだが、童話として後世に残したい秀逸な作品が、「夏目友人帳」という作品である。


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