「1999年7月空から恐怖の大王が降ってきた」マクロス年鑑はここから始まっている。最初のTV版マクロスが始まったのが上記の10年後の設定。この1999年”7月”は、後に公開されるオリジナルビデオ「マクロスZEROで」出てくる月である。
落下してきたのは全長1.2Kmにも及ぶ超巨大戦艦、これを見た人類は恐怖し、世界は分裂、統合戦争が始まる。それと同時に、この落ちてきた超巨大戦艦のテクノロジーを精査、利用して超巨大戦艦マクロスを造り上げる。
嘗て人類は銀河戦争を回避し地球にやってきたプロトカルチャーと呼ばれる種族によって地球上の生物と彼らの遺伝子を操作し造られた。それを伝えるのは東南
アジア(だと思う)の離島マヤン(モデルはピピ島?)の民であった。マヤンの民には鳥の人と伝えられその文化を守っていた。鳥の人とは、空を飛んでやって
きた異星人が、鳥という空を飛ぶ鳥と重ねた合わせたことと、統合戦争時に発見されたエートスが羽を広げる鳥のようだったことからそう呼ばれたとも思われ
る。銀河戦争が地球周辺に及び避難する際、海中に投棄
されるまでこれは人類の守り神だったに違いない。
その痕跡が島の所々に鳥の人のオブジェとして伝承されている。尚この鳥の人は、プロトカルチャーが恐れ、
憧れた超時空生物バジラ(バジュラ?)を模した物であり、マクロスフロンティアに出てくる、バジュラの女王の母艦を模して造られたものと推察される。
統合戦争は終わりマクロスは完成。そして宇宙に出ることになる。その進宙式当日、突如異星人の艦隊が地球周辺に現れる。そして!
マクロスが何の前触れもなく動き出し主砲を発射し地球周回軌道上にいた、異星人の宇宙戦艦を撃破する。
地球に落下してきた宇宙船は、今撃破した巨人種族ゼントラーディー軍と銀河戦争を繰り返している、カンサス軍が仕掛けたブービートラップであった。このと
きより人類は銀河戦争に巻き込まれていくことになる。戦闘に巻き込まれたマクロスは、攻撃を回避するためにオーバーテクノロジーのホールド(空間転移)で
月の裏側に回避しようとするが、初めてのホールドで冥王星の軌道まで、周辺の建造物、人を巻き込んで飛ばされてしまう。冥王星の軌道は超楕円軌道を描いる
からどの辺に行ったかは定かでないが、おそらく太陽系の果てへ飛ばされたと言う設定かな?(この物語ができた当時、冥王星は太陽系の惑星となっていて、一番外側の軌道を周回していた。現在では、星の大きさや、軌道のずれ等から惑星ではなくなってしまった。)
一方地球を攻撃し始めたゼントラーディー軍には、今までの戦いにはない、違和感に襲われることになる。戦うことしか知らないゼントーラーディー軍に伝わる
伝説「マイクローンには手を出すな出したものは滅びる」の言葉、これが現実味を帯びてくる事になる。
まず彼らが最初に目にするのは、地球が彼らの母星や今まで戦ってきた敵などに比べ明らかに未開の星に見えたのにそこから繰り出されたのは、反応兵器
(核兵器)であった。彼らが嘗て失ってしまったロストテクノロジーなのだ。彼らはものを造ることは一切出来ない。物が壊れたらそのまま放置で、兵器などは
彼らが造っているのではなく、いつ造られたかも定かでない兵器製造のための要塞で自動的に造られている。その要塞でシステムが故障すればその時点で放棄で
ある。彼ら自身も戦争のために遺伝子操作によって造り上げられた人造人間なのである。そのため生命としての喜びは戦うことのみ、と言っても原始的な戦いで
はなく高度な戦略や戦術、そして技術に基づいた戦いである。ロストテクノロジーに遭遇した事で、この星を間単に殲滅することは難しいと判断、宇宙にでてきたマクロスを追うことになる。一方遠く宇宙の果てまで飛ばされてしまったマクロスと周辺の住民は、地球帰還のための旅
路に向かうが、緊急ホールド後、マクロスのホールドシステムは消失してしまった。マクロスは通常システムで航行を余儀なくされてしまった。
マクロスに収容された周辺住民は、マクロス内に町を作り生活を始める。その間ゼントラーディー軍は、散発的な攻撃を繰り返す。ゼントランは、やがて地球人が、とてつもない存在だと気がつく。最前線を指揮するブリタイ指令は、地球との和平を決断する。
決断させたのは、地球の文化、特にマクロス内でトップアイドルの座を射止めた鈴明美(リンミンメイ)の歌であり、マクロス内で展開する男女間の愛であっ
た。ゼントランは、男と女が一緒に生活することが禁忌であった。彼らが作られたとき戦闘の邪魔になる男女間の問題を回避するためにそういった因子を取り除
いたと思う(劇場版「愛おぼえていますか」においては、プロトカルチャーの男女が争い始めその代理戦争をしたことになっている)。しかし彼らの中に流れる
血の中にははるか昔プロトカルチャーだったころの記憶が眠っていたのだった。プロトカルチャー達は、戦闘が自分たちに向けられることを恐れ「文化を持った
マイクローンには手を出すな出したものは滅びる」という戒めを与えたのだがそれは果たされず滅んだ。
しかし何の因果か、そのプロトカルチャーに造られた人類が銀河に文化を伝えることになる。
そんな時、地球人マックスと、ゼントラーディー軍のミリアが結婚し、その様子が宇宙中継された。ミリアは、ゼントラーディー軍のエースパイロットであり、
その存在は、銀河に知れ渡っていた。既に地球に送り込まれたスパイによって地球の文化が持ち込まれ、ゼントラーディー軍には動揺が広がり始めていた。これ
にミリアがとどめを指してしまった。
マックスとミリア、この二人、最初は仲が良かったが、マクロス7では、あまり仲が良くないという設定である。(でも本当はお互い愛しているんだよね)、マクロス7では、その末娘ミレーヌが、ファイヤーボンバーの一員として大活躍することになる。
この2人の衝撃的な結婚が、ゼントラーディー軍の歴史を塗り替えてしまった。
和平の直後、地球とブリタイ艦隊を殲滅するために、ゼントラーディー軍のボドル基幹艦隊が圧倒的な戦力で地球に迫り、地球人を殲滅するが、リンミンメイの歌によって数百万のボトル基幹艦隊を
マクロスとブリタイアドクラス艦隊のみでこれを撃破、マクロスは生き残り、地球は平和を取り戻す。ゼントラーディーとの共存は大変難しいものであったが、何とか難局を乗り越
え人類の数は減ってしまったが、地球は再び平穏な時を迎えることにる。しかし宇宙に戦いは満ちている、いつ再び地球が戦いに巻き込まれるかわからない。そこでマクロス艦長グローバル
は、種の保存のため、部下の早瀬美沙に宇宙移民船団を率いて地球人の住める星を探すように命令、ここからマクロスの歴史が始まっていく。
マクロスのテーマは文化でありその最たるものが歌、マクロスでは今までのアニメに無かった劇中歌があふれている。初代歌姫リンミンメイは、声優の飯島真里
がTV版や劇場版の作詞作曲までを担っていた。劇場版のエンディング天使の絵の具は彼女の作品です。その後のマクロスシリーズでも歌姫は健在で、リンミンメイ
の歌がリメイクされ歌われることもあった。
次が愛のトライアングル、特にマクロスゼロで、サラとマオに始まった愛のトライアングルは、時を超え、マオの孫、シェリルに受け継がれていく。
そして最後が血である。
プロトカルチャーから延々と流れる血がマヤンの民に引き継がれている。バジュラの血は銀河を繋ぐ、フロンティアにおいては、ゼントランの血、役者の血が交
錯する。そして何より、マヤンからプロトカルチャーの血を受け継ぐシェリルが登場、バジュラの血を持つランカと邂逅する。自身もバジュラの血に翻弄されな
がら。
マクロスに出てくる兵器の中で特筆するものそれはバリアブルファイターシリーズであろう。バルキリーゼロは、アメリカ海軍のF14トムキャットに酷似して
いる。可変翼戦闘機と言う意味でもF14はそれにあたるのか。マクロスZEROでは、F14とMIG29の空中戦が描かれている。私がマクロスにはまった
一番の理由がこのバルキリーの放つミサイルの航跡である。これがアニメ界におけるリアリズムの台頭である。マクロスゼロ以降ではさらに進んで弾道に慣性の
法則も取り入れられている。バルキリーが空中で向きを変えたりするところは、日本の支援戦闘機F2計画の時に実用化の一歩手前まで来ていた。(と言っても
少し横向いて飛ぶくらい)これは通商摩擦で消滅、F16改造となった。
ミサイルがミサイルらしき飛び方をするのはマクロスが初めてだった。バトロイドに変化する時も一応整合性を持たしてある。でも人間がバルキーの重力に耐えることができるだろうか?
マクロス2は、正史には無くパラレルワールドの世界のようだ。どうしてそうなったか分からないが、設定ミスでもあったのかそれとも遊びだったのか?そうい
えばマクロス2のエースパイロットは、シルビージーナスで、おばあちゃんがゼントランということは、マックス(マクロス7艦隊指令)かミリア(マクロス7
市長)の隠し子?マックス、ミリアとの不仲の原因を説明しようとしたが、年代設定間違えて正史から削除されたとか?(←単なる妄想です)
マクロスシリーズの本格的劇場版3作(「愛おぼえていますか」「偽りの歌姫」「さよならの翼」)は、TVシリーズとは、ストーリーが違っている。「愛おぼ
えていますか」は、マクロス内で上映された映画のことらしい。となると他の2作品もそうだったのだろうか?ちなみにシェリルの芸能界デビューは、何度もリ
メイクされた「愛おぼえていますか」のミンメイ役だという設定のコミック(Sheryl kiss in The
Galxy)も存在しているようだ。ランカはマクロスゼロがメジャーデビューだから、デビューが二人とも映画という共通点もあるね! |