光と影を見つめて
光は波と粒子でできていると言われているが、最新の量子力学でもいまだにその性質は正確には解明されていない。
その光があるところには様々な影の情景が生まれてくるそこを見つめてみました。
2014年10月9日19:59撮影「皆既月食」

月蝕は皆さんご存知の通り月が地球の影に入ることにより起こる現象です。
しかし光を失っても、月はその輝きを完全に失うことはありません。
月には直進する光の粒子と、回り込む波の性質を持っています。
それがはっきりとわかるのがこの写真です。もっとも屈折してくる光もあるかもしれません。宇宙は広大です。
2014年9月14日午前3:39「湯谷温泉」

一方で光が完全に当たると影が現れる。光が強ければ強いほど影はその存在を強烈にアピールし、コントラストを鮮明にしていく。
「それでも月は存在する」かのアインシュタインが放った言葉だ。量子の世界では「月は観測することにより初めて存在する」ということだそうです。
アニメ「涼宮ハルヒ」の世界観がそうなのかもしれません。そこまで突っ込むことはしませんが、私なりの興味や嗜好を含めて「光と影を見つめていきます。
2014年9月14日午前4:41「湯谷温泉の星空」

ISO1600、露出13秒、f値5の写真で、その他もろもろの条件もあって撮られたのが右の写真。写真に詳しい方であればわかる値だと思いますが、ISOは感度、数値が高いほど写真は明るく撮れます。露出はシャッターが開いていた時間で、これが長いほど写真も明るくなります。f値は絞りでこれも最も明るく撮れるように設定してあります。
昼間に同じ条件で撮れば恐らく真っ白な写真になってしまいます。
右の写真は、目では見ることのできない世界です。実際はまだまだ夜が開けなくてやっと光が地上に少し届いてきた時点の写真で空の青さと星の輝きが同居する不思議な写真です。
写真の世界では目で見たもの以上の世界を創り出すことができます。
2013年1月11日10:01「湯谷温泉朝」

ISO1600、露出1/2000秒、絞りf-10
アングルも日付も違うが夜と昼間の写真は明らかに違う、夜は微小な光が隅々までを照らし、昼間は強力な光が影を創造する。写真ではそれがはっきりと顕れる。
撮影条件を比較すると2つの写真は大きく乖離している。
光と影を見つめて 光と影を見つめて2
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光にはそれを映し出すキャンバスがあれば様々な光彩を放ちます。本来直進するべき粒子としての光もキャンバスを伝播しながら広がっていきます。
キャンバスがなければ光は直進して行きます。
霧は見事なキャンバスを形成し周りを照らしています。
キャンバスがなければ粒子としての光は直進しますが、地球上では空気がキャンバスとなり周りを照らします。
地球は巨大なキャンバスとして私たちに素晴らしい色彩を魅せてくれています。
一方、波としての光は、影の中にあってもその存在感を主張し、暗闇の中をどこまでも回り込み僅かな光を放っています。

このコーナーではその素晴らしい色彩を自分なりに見つめていきたいと思います。